アナログとデジタルの隘路に

出版業界(の片隅)の人です。主に(紙の)書籍と電子書籍、および興味のあるデジタル周りについて書きます。twitterアカウント @haru_taroh

【読んだ】gumroadの創業者の手記『19さいCEO 10億ドルカンパニーをつくる』第一章

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ついにやってしまいました。

あの話題のマイクロペイメントサービスgumroadで初めての買い物を。

しかも購入品は当のgumroadの創設者でCEOのサヒル・ラビンジアの手記。

とは言ってもエントリ作成時ではまだ第1章(約3ページ)しか公開されていません。(第2章は4/30公開予定)

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噂のgumroad、実際購入してみると想像以上の簡単さに驚愕。

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通常ネット上で購入する場合に、踏むべき手順

①メールアドレス送信

②メーラーを立ち上げて

③フォームに個人情報やらパスワード入力

④クレジットカード番号登録して再送信

のうち①②③をすっとばすわけですし、同じウェブページ内ですべて完結できるわけですから、かつてない快適さです。

サインインもTwitterfacebookアカウントでOKですから至れり尽くせり。

これほどコンテンツに対価を払って入手することが容易に可能となったプラットフォームが現れたことは、プロアマ問わず表現者に対して(大きな収益を得ることはまだまだ難しいとしても)、大きな影響を与えることは間違いなしでしょう。

ただし、こういったマイクロペイメントのプラットフォームは、表現者とエンドユーザーを「直で」つなぐという機能が期待されているわけで、今回のように出版社が書籍を販売するという行為が本流になっていくとはなかなか考えづらいところ。

星海社がgumroadローンチ直後に書籍を販売し話題を集めましたが、あくまで「gumroad創業者の手記」という話題性ありきの手法でしょう。

さて、手記の内容ですが、まだ3ページなのでなんとも…というところですが、とりあえず

「19才だったんかい!!」

「あのオシャレSNSとして注目著しいpintrest のデザインも手がけていたとは!」

と2つのインパクトある事実に打ちのめされました。

第2章が気になるのは事実ですが、3ページで150円という値づけはいかにも高い。

おそらく(紙の)書籍化もいずれされると予想されるので、そちらを待ちたいというのが本音です。

 

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(pintrestにちょっと触れています)