アナログとデジタルの隘路に

出版業界(の片隅)の人です。主に(紙の)書籍と電子書籍、および興味のあるデジタル周りについて書きます。twitterアカウント @haru_taroh

【視た】ドラマ「妄想捜査~桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」

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始まりましたね、ドラマ「妄想捜査」

テレビドラマの紹介は拙ブログのテーマからは外れてしまいますが、何しろ原作が、

奥泉光さんの『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』

ですから、見ないわけにはいきません。

実は、以前より管理人は奥泉光さんの大ファンなのです。

芥川賞受賞作の『石の来歴』からとまではいきませんが、『グランドミステリー』を読んだ時の衝撃は今も忘れられません。(現在出版社品切れですが…orz)

そんな訳でファン歴十有余年となるわけですが、奥泉作品のなかでの一番のお気に入りは長らく『鳥類学者のファンタジア』だったところ、昨年刊行の『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』読後以来、断然個人的ベスト作品となりました。

それがこの度ドラマ化と相成った訳で、ファンとしては嬉しい限りです。

そして以下は完全にミーハー告白というか、自慢というか。実は管理人は奥泉さんと実際にお会いしたことがあり、『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』にサインを頂いたことがあるのです。

これがその画像。(ぼかし失礼)

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ね、ねこの後ろ姿かわいい・・・

ずうずうしくも、元々持っていた本にもサインをいただいてしまいました。

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クワコーシリーズ前作の『モーダルな事象』

 

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装丁鮮やかな『シューマンの指』。血痕の染みが印象的。

奥泉さんはイメージ通り、とても紳士的で穏やかな方でした。いずれ改めて、主催されている朗読会や演奏会(奥泉さんはジャズメンとしても活躍されているのです)に参加したいと思っています。

最後にドラマの話に戻りますが、クワコーの魅力(?)は「自虐」と「下流」にあります(断言)。ドラマの第1回の放送を見る限りでは「自虐」はまだしも「下流」の打ち出しがまだまだという印象。今後はクワコーおよび「たらちね大」の下流ぶりがいかんなく表現されることを望みます。(どんなまとめ?)

それでも、ドラマは大いに楽しめましたし、「妄想」シーンは爆笑ものでした。これから毎週日曜日が待ち遠しくなりそうです。