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アナログとデジタルの隘路に

出版業界(の片隅)の人です。主に(紙の)書籍と電子書籍、および興味のあるデジタル周りについて書きます。twitterアカウント @haru_taroh

経済2誌『電子版週刊東洋経済』と『日経ビジネスDigital』を比較してみた

週刊ダイヤモンド』よ、すまぬ。

 

現在、管理人はビジネスマンの嗜みとして、経済誌『週刊東洋経済』の電子版(以下東洋経済)を購読しています。

Cover Art

週刊東洋経済

DENTSU INC.

カテゴリ: ニュース

更新: 2011/11/30

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 148 件の評価

 

一方、期間限定(~1/31)で無料キャンペーンを実施している『日経ビジネス』のオンライン版『日経ビジネスDigital』(以下日経ビジネス)にも登録しています。

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ということで、今のところは両誌それぞれの中で、興味を引く記事をつまみぐいしながらの情報収集が可能な状況にいます。

ただし上記の通り、『日経ビジネスDigital』の無料キャンペーン期間は1/31まで、間もなく終わりを迎えようとしています。

管理人の経済状況(要するにお小遣いのことです…)では、両誌の購読は不可能なので、どちらかに決めなければいけません。

というわけで、自分の気持ちに整理をつけるためにも、以下それぞれのサービスについて比較してみます。

1.価格(*申込時の価格については自己責任でご確認下さい)

東洋経済

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 定期購読の期間に応じて以下の料金体系。

  • 7日間:600円
  • 30日間:2,200円
  • 60日間:4,300円
  • 90日間:6,500円
  • 180日間:13,000円

定期購読と言いつつ、7日間、つまり1号ずつ購入が可能です(要自動更新解除)。紙の雑誌は通常価格が690円なので、1号ずつでもお得ですね。

日経ビジネス

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こちらは少々複雑ですが、そもそも紙の雑誌とのセットが前提です。料金体系は、紙の雑誌の定期購読込みで、創刊特価・クレジット割引適用で、6か月間:13,050円、12か月間:23,400円です。
一応、Digital版単独の定期購読のメニューも用意されていますが、「1年間:23,000円」という料金体系。紙の雑誌とセットの価格とほとんど変わりません。しかも6か月間契約というオプションは無し。
この条件からは、このデジタル版が「紙の雑誌の販促ツール」という意味合いが強いことがうかがえますね。

【判定】

6ヶ月間(180日間)で単純に比較すると、わずか50円の差!。ただし以下の特殊事情があります。

  • 年間購読に換算すると、2,600円日経ビジネスがお得
  • 日経ビジネスは紙の雑誌もセット
  • 東洋経済は、割高にはなるが購読期間が柔軟に決められる。やりようによっては、「特集を事前に確認してその号だけとりやめる」というようなことも可能
  • 関連して途中解約も容易

うーん、初っ端から悩まされますね。色々複雑な要素があり、判断つけられません。

この勝負引き分け!

2.読みやすさ(インターフェイス)

東洋経済

基本的に雑誌の誌面そのままのpdf化です。以下はタブレット端末(iPad)でのスクリーンショット

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縮尺の関係で分かりづらいですが、横向きはそのまま読むには活字の大きさは非常に厳しい。拡大しながら読むのも若干ストレスを感じます。一方で、縦向きの場合も、誌面そのままなので、見開きで構成されたページは読みづらいという難点があります。

ただ、「誌面を読んでる感」は大きいというメリットも。この感覚的なものは、個人的な感情かもしれませんが、思いのほか大きい。まさに「アナログ」と「デジタル」の狭間の感覚です。

日経ビジネス

こちらはスマホ(iPhone)のスクリーンショット

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スマホに最適化しただけあって(フルブラウザにも対応、その場合は通常のPCサイトのレイアウトで閲覧可)非常に読みやすい。一方で、read it laterやinstapaperなどの「後で読む系アプリ」を利用しない場合はネット接続が必須という難点も。ネット可能だったとしても、接続速度によってはストレスを感じるかもしれませんね。

【判定】

うーん、これも悩み多き問題。もちろん、タブレット端末を持っていない方や、満員電車で記事を読みたい方にとっては、断然「日経ビジネス」が良いでしょうね。管理人は、比較的通勤時にiPadを利用できる環境でありつつ、ポケットwifi非保持者なので、接続速度にストレスを感じることも多いという事情を抱えています。その状況を考慮すると、やや東洋経済優勢かな?

3.保存性(アーカイブ感)

東洋経済

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”Newsstand”のアプリ内でバッチリ保存でき、(ちょくちょくリストアが必要ですが)バーチャルながらのアーカイブ感は十分満たされます。

実際、管理人は同僚との会話中に、ある経営者の発言が話題に上った際、「あ、そう言えば、先週の東洋経済に載ってたよ」(ささっ)とできるビジネスマン風にふるまうこともできましたww。

ただし、これは記憶(具体的な掲載号)がはっきりしていたからとも言え、「一切検索ができない」というデメリットもあります。あとコピペは一切不可、印刷するのもスクショ経由でないとできません。

日経ビジネス

検索に関しては、こちらは大変優れています。

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ブラウザ仕様なので、コピペや「後で読む系アプリ」への保存、SNSとの連携もばっちり。おまけにクリップ機能も装備しています。

ただし、ここで「過去3カ月分のコンテンツ」しか参照できない仕様というのが、かなり大きなデメリットであることは指摘せざるをえません。

これは「紙の雑誌もついてくる」というサービスであることが影響しているのかもしれません。実際、検索結果は3カ月以上の記事も表示されるので、紙の雑誌を参照することで情報の補完はできます。

【最終判定】

結論から言うと、正直このエントリを書きながらも迷っていた部分もあったのですが、東洋経済の購読をすることに決めました!

日経ビジネスの、スマホへの最適化を始めとした使い勝手の良さは捨てがたいものの、「紙の雑誌」ありきのサービス設計が若干マイナスに響いた印象は否めません。

やはり管理人には、過去に購入した雑誌の情報を全てアーカイブできるというのは、何物にも代えがたい魅力に感じます。(ちなみに言うまでもないかもしれませんが、「Newsstand」はローカルの端末に依存しない、クラウド型サービスです)

ただし、上記の通り、タブレット端末よりスマホ利用を重要視する方には、日経ビジネスは絶好のサービスですし、「紙の雑誌とのセット」のサービス設計についても、「ネットでの情報利用料だけで、紙の雑誌も無料で提供される」ととらえることも可能です。

欲張りなのは承知の上ですが、将来的には「東洋経済」と「日経ビジネス」の良いとこどりのようなサービスが提供されれば言うことはないですね。